本の落とし穴
◎多動力の話
先日の
でホリエモンの多動力の話を書きましたが、あれって本には書いてなくて別のサイトで編集者の箕輪さんが言ってたことなので、普通に読んでたら「よ〜し!多動力だ!」って言って片っ端から色んなことに手を付けて、それで飽きたから途中でやめるっていうスパイラルに突入しがちです。
「いやだってホリエモンがそう言ってたじゃん。何が悪いん?」と思ってしまうところですが、箕輪さん曰く
この道ダメだったから、こっち行く。こっち行ってもダメだったからあっち行く。で、クルクルクルクル回ってこれぞ多動力! みたいなこと言っているヤツいるんだけど、もう全然違くて。
本当に多動力な人は、(鈴木)おさむさんとかホリエモンとか、圧倒的にやっているんですよ。僕もレベルは違うけど、もう圧倒的に主軸のところを絶対に負けないぞ、という量をやってますね。
さらに落合陽一さん(筑波大准教授・30歳)によると
多動力は大事だけど、結局一つの道で頭角を現さないとどうしようもない。それは多動力じゃなくてただの犬掻き力。ただただ掻いているだけみたいな。
なんでも日本一になりさえすればトップオブトップと知り合える。そうなったときに初めて横展開が可能になる。
うーん、深い。
つまり、まず何か1つのことを極めて突き抜ける→多動力発揮
が正しい順序のようです。
あの本だとそのメッセージはあまり伝わってこないので、もうちょっとそこを強調しても良かったんじゃないかなーとは思います。
◎引き寄せの法則
これに限らず本に書いてあることの誤解というか、本質が伝わってないことは多くて、例えば一時期流行った「引き寄せの法則」というものがあります。
これは簡単に言えば「願えば叶う」というもので、実現したいイメージを心の中で何度も思い描けばそれに必要なものが自然と引き寄せられて実現する、という魔法のようなメソッドです。
これも結論から言えば「頭から離れないほどにそのこと(実現したいこと)を考え続ける→自然と行動に移すようになる→達成」というプロセスなのですが、どうもこの「行動」の部分の説明が弱く、「お金を思い描けば空から札束が降ってくる」的なニュアンスが強いです。
さも「イメージし続けたら叶った」というようなエピソードが沢山出てきますが、よく読むと登場人物は結構行動力があって結構努力しているのが垣間見えるので
いやそっちの方が大事やろ。
と思ってしまいますが、やはり本を作る側としてはイメージする「だけ」で願いは叶いますよ〜って思わせたいんでしょうね。
◎好きなことをやろう
これも同じような本が世にはいっぱい出ていて、特に仕事があまり好きではないサラリーマンなんかは思わず手に取ってしまう、魅力溢れるフレーズです。
好きなことをやった方が熱中できるし、長続きするし、結果として大きな成果もあげられる、というのは多分間違ってはいないと思うのですが、ここでクセ者なのが「好きなことをやる過程にはだいたい嫌いなこともある」ということです。
この嫌いなことを乗り越えれないと、冒頭の多動力の話とも重なりますが「途中ですぐやめちゃうヤツは結局何も出来ないパターン」にハマります。
B'zの松本さんもこんなことを言ってました。
好きなことをするためには、その100倍は嫌いなことをしなくちゃいけない。
うーん、深い。
やっぱり、まずは何でもいいからとにかく最後までやり切るってことが重要なポイントみたいですね。
僕だってツムツム1000万点という目標があるから、今日はあまり気が乗らないなという日でもスマートフォンを手に取ってアプリを開き、ツムツムをやる時があるんですよ(ZAKIO)。
うーん、驚くほど浅い。
◎まとめ
ということで、世の中には色んな本が出ているけどあまり鵜呑みにし過ぎるのも良くないよーという記事でした。
こういう本を読んだら、ネットで著者の他の発言を調べてみたり、その本を読んだ人の感想を見てみるのもいいかもしれません。
※ここに書いたことは主観ですので、間違っていたり、違う意見の人もいらっしゃると思いますが、寛容な気持ちで受け止めてやって下さい。
それではさようなら。
4コメント
2018.01.31 03:27
2018.01.31 01:07
2018.01.31 01:05