【書評】『人を振り向かせる“さわぎ”のおこしかた』山崎祥之
本屋でこの本を見た時、勝手に「上手いSNSの使い方」の本だと思って買ったら全然違いました笑
この本を書いたのは、元サニーサイドアップのPRプランナーの人です。
まず、PRと広告って違うんだ〜っていうのが発見でした。
広告というのは新聞広告やテレビCMなどに代表されるような動きの無い、いわば「静」の宣伝なのに対し、PRというのは記者会見やインタビューをメディアによって拡散させる、いわば「動」の宣伝ということになります。
…知ってました?(ドヤ顔)
そしてサニーサイドアップという会社は、主にPRをすることをメインの活動としている会社です。
恥ずかしながら僕はこの本を読むまで全く知らなかったのですが、結構有名な会社なんですかね?
契約アスリートにはサッカーの中田英寿、前園真聖などがいて、最近では体操の白井健三とも契約しています。
ちなみにこの会社では就職の筆記試験で「金に糸目はつけないので世界で話題になるイベントを企画してください」という問題が出たそうです。
PRするからにはやはり世間で“話題”にならないといけないわけで、タイトルにある“さわぎのおこしかた”とはまさに、あるテーマをどのように世間で話題にさせ、認知させるかということを意味しています。
中田、前園を中心として様々なエピソードが出てきますが、閉じられた社内の話ではなく世間である程度話題になったものが多いので、「あぁー、あったなそんなこと」とか「これにこの会社が関わってたのか〜」とか、トリビア的に言うと「へ〜」(古い)と思うことが多かったです。
それに加えて、これから日本はどうなっていくのかみたいな章もあるのですが、著者の山崎さんの経験に裏打ちされた言葉は説得力があり、ほどよく現実的でドライな感じも結構好きでした。
こんな面白い仕事もあるんだということがわかったし、もしも自分が就活してたらここを受けたくなっちゃうな〜と思いました。
…あ、もしかしてこの会社のPRにまんまとハマってます?
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