【書評】『革命のファンファーレ』西野亮廣
今回は、一部の界隈では「天才」だと言われているキンコン西野さんの2冊目のビジネス書について書いてみました。
2017年11月時点で12万部のベストセラーになっているそうです。
現代のお金と広告、ということで、「どのように売るか」「どのように宣伝するか」について書かれている本です。
西野さんは非常にロジカルな考えの持ち主で、数々の批判をことごとく論破していく様は痛快です。
割合としては、2016年10月に発売した「えんとつ町のプペル」に関するエピソードが7割、その他3割です。
常識を疑い、実践し、修正点をあぶり出し、伸ばすべきポイントを徹底的に伸ばす。その繰り返しだ。
その先にしか、未来はない。
読んでいて感じるのは「常識を疑う力」と「発想力」、そして「行動力」の凄さです。
「どうすれば上手くいくか」から始まり、考えて考えて思いついたことを実行し、さらにそれを修正する。
極論を言ってしまえば、この本は最初から最後までそんなエピソードの繰り返しです。
いわゆるPDCAですね。
ただ、特にその「発想」の部分が常軌を逸したものばかりなので、全体を通して新鮮な驚きがあり、非常に読み応えがあります。
えんとつ町のプペルは、「ここまで準備したらヒットするしかない」というレベルまで追い込んで、確実に当てにいった。
- クラウドファンディング
- 超分業制
- 無料公開
- 自分で1万冊購入
プペルに関しては、こう言った戦略を駆使して、結果的に30万部以上の発行部数を記録しました。
ちなみに絵本は5千部売れればヒットだそうです。
戦略の詳細は書くと長くなるので、割愛。
お金を稼ぐな。信用を稼げ。
「信用持ち」は現代の錬金術師だ。
この本で一貫して語られているもう1つのテーマが「信用」です。
前述のクラウドファンディングは、信用をお金に換える現代の代表的なツールなのですが、西野さんはプペルの時に5650万円以上を集め、現在、総額で1億円を超えたそうです。
西野さんは好感度はめちゃ低いけど信用はめちゃ高いので、このような芸当が可能なようです。
答えはいつも「行動」が教えてくれる。
最後は「行動」の大切さで締めくくられています。
凄い人って「頭の良さ」にばかり目が行きがちだけど、実は地味な努力をずーっと続けてたりするんですね。
頭の良さには自信が無くても、とりあえず行動してみようかな、って気持ちになります。
○まとめ
ビジネス書読み慣れた人でも、新しい発見が沢山あると思います。
そして自分の行動に基づいた言葉には説得力があります。
お薦めです。
○おまけ
結構好きです。
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